黒板に花を描く
緑のチョークの中に
赤のチョーク
チューリップだったか、バラだったか
何を描いたのかは覚えていない
先生が来た
消される花の様子は
すぐに無くなるものではなく
体内の血がはじけ飛び
風のように流れていく感じであった
無心のまま眺めていた
朝、目覚めたとき
何を思ったのかは覚えていない
ただ言葉のない儚さが
私にしがみついていた
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CarpenterSuspender
― Yes, I printed.―