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fiction

I'm living with false hope, and my eyes

just wanna see a ray of light

I'm gonna find it in my fairy tale

I hear, long forgotten broken toys

tell me ancient lies of a boy

I will sing of them in my fairy tale

I was just a silent girl

always dreaming of a little angel​

close to my reality

sing, la la la ......

the midnight sun hangs in the sky

show me your smile, my little angel

hear me, my fantasy

sing la la la......through the night

see, how my flights of imagination

help me discover comprehension

I can find it in my fairy tale

I know, only a man can dare to dream

nothing is really as it seems

keep on telling, your own fairy tale

now wake up, my silent girl

take to flight, like a foolish angel

sing me your fantasy

sing, la la la....

my midnight sun hangs in the sky

the first and last wondrous invention

show me the horizon

sing, la la la....

the summer is here, we kiss and fall in love

but we've got to go, leaving nothing here

I wanna share the memories of long forgotten love

I was just a silent girl

wishing for better understanding

this is my melody

sing, la la la ......

my midnight sun hangs in the sky

help me to tell my history

with painted scenery

sing, la la la ......

in my fairy tale.

I'm living in my fairy tale.....

私は不実な望みの中に生きている

小さな光が見たいだけ

夢物語の中に見つけてみようか

忘れ去られた壊れた玩具が

語る少年の噓を

夢語りに歌ってみようか

私はただの無口な女の子で

いつも何より近くに小さな天使の夢を見ていた

la la la...と歌って

白夜の太陽が天空にある

小さな天使よ微笑んで

私の幻想を聴いて

夜の中で la la la...と歌うから

イマジネーションを羽ばたかせれば

分かり合うことが出来るはず

夢物語の中にきっと見つかる

人だけが夢を紡いで行けるから

見たままに信じるのをやめて

貴方自身の夢を語り続けて

無口な少女よ、目を醒まして

愚かな天使のように翼を広げて

貴方の幻想を歌って

la la la...と口ずさんで

白夜の太陽は天空にある

最初で最後の魅惑の閃き

私に地平線を見せて

la la la...と歌って

夏が来てキスをして恋に落ちて

でも私達は何も残さずこの場所を去って行く

忘れ去られた過去の恋物語を

誰かに聴いて欲しい

私はただの無口な女の子で

もっと理解して欲しいと思っていただけ

私のメロディーを聴いて

la la la...と歌うから

天空にある白夜の太陽

私の物語を語る手助けをして

景色を鮮やかに彩って

la la la...と歌う

私の夢語り

​その中に生きている

words

    false    間違った、不誠実な   ancient    大昔の   dare to    立ち向かう、思い切って~する   wondrous    驚くべき

    invention    発明、創造力

まず最初に目に付くのが、I was just a silent girllong forgotten broken toys / loveancient liesと過去の意味を持つ単語がちらほらと見られる点。過去の自分を2番ではwake upと目醒めさせていますが、何か自身の恋愛や苦い経験を踏まえて、もしくは引きずって、今の私はこの曲を書いていますと言っているかのような…。そんなイメージがしました。

最初から細かく見ていくと、ita ray of lightfalse hopefairy talethemancient lies of a boy

続くサビでgirlと出てきますが、おそらく最初のサビ前は幼少期の恋を思い出している様子が伺えます。toysという単語に子供っぽさが出てますし、あくまで妄想ですがlong forgotten broken toysは何か素敵な宝物。それを大好きな男の子からもらったけど、完全な思わせぶりで、つまりancient liesだった。

fairyという単語にも子供らしさを感じるのですが、そんな実らなかった過去の恋をもとに作詞している。未来に小さな光を見たい、と(I'm living with false hope, and my eyes just wanna see a ray of light)。現在に繋げています。

​サビで出てくるlittle angelは理想の自分像。私の現実realityに出て来て欲しい。私の理想fantasyを聴いて欲しい。

理想と現実の対比がとても詩的です。

 

2番からはyour fantasyが出てきます。無理矢理大好きな彼の許容範囲を広げて、僅かに出来た隙を狙っていけ!という妄想の酷さが見られます(笑)。

「イマジネーションを羽ばたかせれば/分かり合うことが出来るはず」itcomprehensionfairy talefalse hopeなので結果的には失恋になるけれど、貴方の事をより知ることは出来るはず。理解できるはず。どこか諦めはついたけど大事な人であることは変わりないから、貴方が傷付く姿は見たくない。という感じでしょうか。

「人だけが夢を紡いで行けるから/見たままに信じるのをやめて」はまさに自分の体験を相手に伝えて、同じ想いを貴方にさせたくないと助言している様子、失恋仲間にならないように彼の恋を応援している気がします。

しかし応援しているとは言え、醜いのが同じfairy taleと歌っているところ。結局貴方の恋も叶わないと実は知っていた私の黒い部分が見えるようです。その相手が傷心している隙をつけとfoolish angelが出てきます。

1番と見比べて天使と悪魔のような対比がここでも見られます。

最初で最後のチャンスが来たのでしょうか…?友達と恋人の境目がhorizonに込められているのでは…。

一夜限りの恋があったとしても、あくまでここまでの話は全て想像(imagination)で夢物語(fairy tale)であり、先述の通り妄想なのです!だけどもしかしたら私と貴方は同じ経験をしたのかもしれない。

私と貴方の2人の存在が、最後に対比ではなく対称的に、weという主語を用いて描かれていると思います。

I wanna share the memories of long forgotten loveは梶浦さんの、音楽を作る中での想いでしょうか…。

ラストの大サビの部分はそのまま梶浦さんの想いが歌詞になっている様です。歌いはしない(I was just a silent girl)、家に引きこもって作曲しているけれど、私の事を理解して欲しいと思っているだけ(wishing for better understanding)。私の音楽を聴いて(this is my melody)。ファンの皆さん、私の音楽人生の一部となって(help me to tell my history)。最高の景色の一部となって(with painted scenery)。

最後のfairy tale、2回繰り返すことで何か最初の“不実な”のイメージを打ち消して、本当に“夢”だけが残るといった印象もあります。

30周年のKaji Fes. 2023 武道館を見た人にとっては、梶浦さんの「物語を語る手助けをして/景色を鮮やかに彩って」あげられた実感があるのではないでしょうか?自分がその一部になったと思うとファンとしては最高に幸せです。

 

最後に一つ。midnight sun

midnightって真夜中という意味なのですが、真夜中の太陽…つまり太陽が沈まない夜→白夜だそうです。

​光がずっとある、そんなイメージが曲に希望を与えている気がします。梶浦さんが大学の卒論で書いた「華麗なるギャッツビー」の中に出てくる“緑の光”を、この曲にも唯一の光として、憧れの対象として、登場させたのでしょうか。

この曲は私の夢から始まって、妄想が広がり、作者の願いを語る、芸術家・アーティストならではの歌ですが、叶うまでは虚構である。この曲自体が小説のようであり、音色一つ一つがfictionである。

曲のタイトルでもあり、梶浦さんのソロアルバムの名前にも選ばれた単語は、f3hitoと頭文字が一緒で嬉しいです。

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