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裏面電車

路面電車が止まる度

店の中で日食が起きる

太陽がウニになって

それは静かな非日常

声を出さずに笑う

フィギュアたち

こおりおにする

本と私

山裾は今日も黙って

出発の合図を待っている

悪魔に塗り潰されていた心

少しだけ軽くなった気がする

気付けば秘密の夕暮れに

爛漫の道

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